【結論】ベビーカーでA型とかB型とか、もう古い
ベビーカーのA型、B型が何かわからない、という方向けのページです。
ベビーカーのA型、B型というのはSG規格というものからきています。
SG規格で定められている定義
規格とか定義とか、めちゃくちゃ面倒くさい、という気持ちはわかります。やわらかく説明したいのですが、定義することって大事なんです。SG規格は日本の安全規格です。SGマークがついていると、消費者には安心できるひとつの材料になります。SG規格では、A形、B形と形と記載されています。一般ではA型、B型とみなさん検索されることが多いので、サイト内では『型』、引用は『形』と記載しておきます。
A型の定義
新生児期(1か月)を過ぎてから、または首が座った乳児期(4ヶ月)から使用でき、最長で48か月までの間で使用期間を定めたベビーカー
引用:一般財団法人 製品安全協会
A型ベビーカーとは何を指すか?
A型とは新生児専用のベビーカー、そしてAB兼用というベビーカーの両方を指します。AB兼用については後ほど説明します。
映画ゴッドファーザーで出ていたようなベビーカーはリクライニングなんて便利な機能はありませんでした。基本的には寝た状態なので、新生児のときには寝かせます。また、腰が据わったり、立てるようになると、カゴの中で自由に過ごすことが出来ます。昔はベルトなんてものはついていなかったので、大きなカゴ状のベビーカーの中で自由に動いていました。
AB兼用ベビーカーとは
AB兼用とはコンビ、アップリカのようなベビーカーでよく知られています。定義の中ではA型のグループに入ります。
いまどき、寝ているだけのベビーカーなんていうものは海外のココット付きベビーカーやイギリスのシルバークロス、東京乳母車といった特殊なベビーカーだけです。一般的には汎用性が求められるので、A型とB型の良いところを足して1台にしているモデルが多く出回っていて、それがAB兼用です。
B型の定義
おすわりができる時期(7か月)から使用でき、最長で48か月までの使用期間を定めたベビーカー
引用:一般財団法人 製品安全協会
一般にバギータイプと呼ばれるモデルですね。僕は以前、ベビーザらスで3,980円でバギータイプのベビーカーが販売されているのをみて驚きました。ここまで価格が下がると、良いベビーカーを開発、輸入したとしても、価格が比べられた結果、買ってもらえないのではない、と思いました。
海外ベビーカーはA型、B型に入らない
そもそも日本と欧州、中国、米国では規格が違います。
EU加盟国のECマーキング
製品安全基準です。海外ブランドのおもちゃの箱とかを見ると、ついていることが確認しやすいです。欧州で製品を販売されるときには義務付けられています。まずはEN1888に適合していないと基準を満たしません。
EN1888
これは欧州地域の安全規格です。この規格を満たしていれば、安全性が保たれた状態だといえます。
米国の安全規格 ARTM規格
アメリカ材料試験協会があらゆる製品、サービスの規格を定義します。
SG規格以外の規格で作られたベビーカーが増えている
つまり、A型、B型はSG規格だけの話だったので、そもそも欧州や米国の規格に適合したベビーカーにA型、B型は定義できません。
僕が販売していたときには、よく「A型ベビーカーありますか?」と聞かれました。新生児用だと解釈して、おすすめしていましたが、ネットで商品を探すときには難しいです。ベビーカー単体ではB型に該当するけど、ベビーシートをつけると新生児から使用できるトラベルシステムなどがあるからです。
購入するときには、まずはいつから使いたいかを決めて、生活スタイルにあったベビーカーを選んでみてください。
そのうち、月齢順でカテゴリー分けされたり、表示順を入れ替えたりできるベビーカーサイトができるとわかりやすいなあ、と思います。
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