このページはこれからベビーカーを検討するパパ・ママのために書いています。
まずは2024年に私が1番お勧めする海外ブランドを紹介し、ベビーカーの流行の歴史、選び方をお伝えします。
海外ベビーカーを検討しているパパ・ママのほか、コンビ、アップリカなどの国内メーカーを検討中の方も参考にしていただけると嬉しいです。
2024年のおすすめベビーカーブランドはサイベックス(CYBEX)
ドイツ品質と安全性が魅力
サイベックスは、ドイツ発のベビーカーブランドで、安全性と品質の高さが特徴です。2000年代に日本市場に進出し、特に安全性を重視する消費者層に支持されました。サイベックスのベビーカーは、厳しい安全基準をクリアしており、その信頼性が大きな魅力となっています。海外製ベビーカーをあまり多く取り扱わないアカチャンホンポでも積極的に展開されていることは、信頼性の証明とも言えます。
私も親戚にミオスをお勧めし、実際に使用してもらっています。
機能性とデザインのバランス
サイベックスは、機能性とデザイン性のバランスを重視しています。特にサイベックス・プリアム(Priam)やサイベックス・ミオス(Mios)は、その洗練されたデザインと使い勝手の良さから、多くの消費者に支持されています。また、サイベックスはカラーバリエーションやアクセサリーの充実を図り、消費者の多様なニーズに応えることに成功しています。
現状、ここまで押し心地が良く、かつ折りたたみのしやすさ、収納性で優れたベビーカーブランドは他にはないと考えています。
サイベックスの選ぶべきモデルはミオス
4歳頃まで使える十分なシートサイズを兼ね備えながら日本の生活環境に合わせて、軽量・コンパクトを実現したベビーカーです。私のおすすめポイントは下記の通りです。
- 改札を通りやすい幅50cm
- 日本の暑い夏にぴったりのメッシュシート
- 畳んだ時に自立ができる
- 全てのタイヤにサスペンション付き
- トラベルシステム(ベビーシートとドッキングできるシステム)対応
価格:98450円~ |
日本国内における海外製ベビーカーの変遷
日本国内における海外製ベビーカーの市場は、ここ数十年で大きく変化し、多様化しています。人気のあるブランドとして、マクラーレン、クイニー、バガブー、サイベックスが挙げられます。これらのブランドが日本市場でどのように展開されてきたのか、その歴史と変遷を以下にまとめます。
海外製ベビーカー流行の始まりは「マクラーレン」
マクラーレンは、イギリス発のベビーカーブランドで、1965年に創業者オーウェン・マクラーレンによって開発されました。マクラーレンのベビーカーは、その軽量でコンパクトなデザインが特徴で、当初から多くの支持を集めました。日本市場への本格的な導入は1980年代から1990年代にかけて進められ、人気を博しました。
マクラーレンは頑丈でデザインもシュッとしていてベビーカーマットもクッション性がありました。
2000年代に入ると、マクラーレンはさらに高機能なモデルを次々と投入しました。軽量でありながらも頑丈で、折りたたみが簡単な点が日本の消費者に受け入れられました。また、マクラーレンはさまざまなカラーバリエーションやデザインを展開し、消費者の多様なニーズに応えることで市場シェアを拡大しました。
三輪ベビーカーブームを起こした「クイニーザップ」
初期の展開
オランダ発のクイニーは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて日本市場に進出しました。エアバギーを製造販売していた会社が日本国内の代理店となり、積極的に販売店舗を拡大しました。
機能性とデザイン性の両立
クイニーのベビーカーは、そのスタイリッシュでモダンなデザインが特徴であり、特にファッションに敏感なパパ・ママに人気がありました。クイニーは、その斬新なデザインに加えて、高い機能性も兼ね備えていました。特にクイニー・バズ(Buzz)やクイニー・ゼップ(Zapp)といったモデルは、コンパクトに折りたためる機能や簡単な操作性が評価されました。これにより、クイニーは短期間で日本市場において確固たる地位を築くことができました。
高級ブランド「バガブー(Bugaboo)」の登場
高級ブランドとしての位置付け
バガブーは、オランダ発の高級ベビーカーブランドで、1990年代後半に創業されました。日本市場への本格的な進出は2000年代に入ってからですが、そのスタイリッシュで機能的なデザインにより、瞬く間に高級志向の消費者層に支持されました。
この時代には海外セレブの情報がSNSで多く発信されるようになったおかげで、日本でも最新の海外子育て情報を得ることができるようになりました。そして、海外ブランドを手軽に購入できるサイト「バイマ」も大きく影響したと考えています。「バイマ」によって個人輸入することが手軽になったためです。
多機能モデルの展開
バガブーは、ベビーカーにさまざまな機能を搭載し、消費者のニーズに応えました。例えば、バガブー・カメレオン(Cameleon)やバガブー・ビー(Bee)は、その耐久性と柔軟性が評価され、多くのファミリーに選ばれました。また、バガブーはコラボレーションモデルを展開するなど、ブランド価値を高める戦略を取りました。
三輪ベビーカーが流行する中で、バガブーはよりオシャレなイメージでファンを獲得しました。
サイベックス (Cybex)が国内ベビーカーも取り込む
全てが叶うベビーカー
海外製ベビーカーは徐々に日本国内でのシェアを拡大しましたが、それでもコンビ・アップリカのシェアを奪うことはできていませんでした。海外製ベビーカーはそれぞれが特徴的で、デザイン性でも優れていましたが、折り畳んだ際に自立すること、JRの改札を通りやすいことについては優れているとは言えませんでした。
サイベックスはそのどちらもクリアし、海外製ベビーカー、国内ベビーカーの良いところを合体したような隙の無いブランドとして選ばれるようになりました。
サイズはこちらです。
サスペンションは全てのタイヤについているので、赤ちゃんへの衝撃も和らげられることができます。
ベビーシートをドッキングした状態はこちらです。
海外製ベビーカーの選び方
選ぶポイント
選ぶ時のポイントは以下の通りです。
- 予算:出産準備品の合計予算を超えないように調節しましょう。
- 剛性:頑丈さは赤ちゃんの安全にも関わります。試乗の際にガタガタするベビーカーは危険です。折り畳む際に指を挟む事故や、ハンドルに物をかけたら折れてしまったという事故もあります。
- 幅が55cm以下である。:電車利用を考えている方は大切です。
- タイヤが大きい:押し心地が良いです。
- サスペンションがついている:押し心地が良いです。
- 折り畳むと自立する:玄関に置く時に自立しないと辛いです。
- トラベルシステム対応:ベビーシートを使用するときに必須です。個人的にはおすすめです。
- デザイン:押すのは自分です。好きな物を使うと子育てが少し楽しくなったり。
購入店は正規代理店を選ぶ
正規代理店が日本にないブランドの商品を購入すると、何かあった時に悲惨な思いをします。
海外ベビーカーブランドは大きい会社ばかりではありません。会社規模が小さいため、経営が安定せず、会社が売られることもしばしばです。
私がバイヤーを担当しているときに経験したことは、途中でパーツが手に入らなくなる、修理してくれる日本の事務所が無くなる、などです。タイヤパーツ、チューブが手に入らなくなると、エアタイヤがパンクすると使えなくなります。
また、ベビーカーは折り畳み機構があるので、折り畳みに関わる箇所が故障すると使えません。ドイツのBritaxという大手のベビーカーですら、そのようなことが多くあり、リコールになった商品があります。正規代理店があれば、リコールはきちんと知らせてくれますし、無償交換、返金対応などができます。ただ、並行輸入などの場合は自分で対応するしかありません。
従って、高額なベビーカーは正規代理店で購入することが何よりもおすすめです。
おすすめのショップ
では、どこのショップが良いでしょうか。
個人的に間違えがないのは下記の5つのショップです。リアルショップがあることから、修理依頼する際にも実物を持っていけば、対応してくれます。
・アカチャンホンポ
・ベビーザラス
・カトージ
・Air Buggyストア
・DADWAYストア
百貨店での購入も視野に入れて
また、ショップではなく、百貨店で購入することもおすすめです。
百貨店バイヤーは通常のショップよりも非常に厳しい目で安心・安全の判断をします。取引先についてもかなり厳しいです。下記の百貨店はベビーカーの取扱数も多く、海外製ベビーカーを試乗することも可能です。
- 伊勢丹新宿店
- 新宿タカシマヤ店
インターネットで購入時、気をつけること
- 正規販売店での購入
- モデルがいつのものか(旧モデルを新モデルと同じページで販売していることもあります)
- レビュー
まずは補償のことを考え、正規販売店で購入したいです。
心配な場合は、欲しいメーカーページの取扱店舗一覧からネットショップで検索してみてください。
また、モデルによっては、旧カラーが現行品と一緒の品番で販売されることがあります。特に海外ベビーカーの場合は豊富なカラーがある中で、正規代理店が国内販売するモデルはその中で数種類を選んで販売している場合があります。
本国では旧カラーとしてセールされているモデルが、日本では現行品として販売されていたり、または期間限定カラーとして販売されている場合もあります。決して機能的に劣るものではありませんので、好き嫌いで選べば良いのですが、海外ベビーカーを選択する方はトレンドに敏感な方も多いです。
せっかく現行品と思って選んだモデルが実は旧モデルだったということがない様に、本国のサイトをチェックしてみると良いと思います。
国内で取り扱いがない場合はどうするか
海外にはさまざまなメーカーがあります。
また、国内の代理店は有力な海外ベビーカーはほとんど国内に輸入しています。ただ、どうしても日本で誰も持っていないベビーカーが欲しい、という方もいらっしゃいます。その場合はバイマなどのサイトを利用するしかないかと思います。
私は長男が生まれる時に、どうしても日本にないベビーカーが欲しいと思い、当時海外に住んでいた両親に帰国の際に手持ちで持ってきてもらいました。預け荷物で10kg以上のベビーカーを運んでくるのはとても大変でコストがかかったと親に言われました。
ただ、タイヤの回転が悪くなった際にメンテナンスすることができず、結局最後は捨ててしまいました。
その際に強く思ったことは、やはり代理店は偉大だということです。
このブログを書いている人
ベビー服・グッズメーカーで10年以上業務経験を持つ「ぱやP」。
販売員・バイヤーの経験が長く、出産準備アイテムに詳しいです。他業種に転職後、ベビーカーやチャイルドシートで悩むパパ・ママが多いことを知ったので、当ブログを書いています。
3児の父。趣味はスキー、スノーボード。