「肌着は60サイズを大きめに買っておけばいい?」とよく聞かれますが、実はこれが後悔のもとになります。
赤ちゃんの肌着選びで大切なのは大きいサイズを多めに買うことではなく、生まれる季節とサイズの関係を正しく理解することです。この記事では「季節×サイズ×月齢」の3つを軸に、正しい揃え方をお伝えします。
まず知っておくべきこと:サイズより「季節との一致」が最重要
赤ちゃんの成長は驚くほど早く、サイズ50は約1〜2ヶ月、サイズ60は約2〜3ヶ月しか使えません。問題になるのがサイズアップしたときに季節が合わないケースです。
生まれ月別・サイズと季節の関係
| 生まれ月 | 50サイズの時期 | 60サイズの時期 | 70サイズの時期 |
|---|---|---|---|
| 1月(冬) | 1〜2月(冬) | 3〜5月(春) | 6〜10月(夏・秋) |
| 4月(春) | 4〜5月(春) | 6〜8月(夏) | 9月〜翌1月(秋・冬) |
| 7月(夏) | 7〜8月(夏) | 9〜11月(秋) | 12月〜翌4月(冬・春) |
| 10月(秋) | 10〜11月(秋) | 12月〜2月(冬) | 3〜7月(春・夏) |
例:10月生まれの場合、60サイズのときは冬(12〜2月)です。60サイズの夏物を揃えても着る機会がありません。必要なのは60サイズの冬物です。
「大きいサイズを多めに」という考え方ではなく、「そのサイズのときに何月か」を逆算して揃えるのが正しい方法です。
肌着の種類と使い方
短肌着(新生児〜3ヶ月頃)

腰のあたりまでの丈。紐またはスナップで前を留めるタイプ。夏生まれはこれ1枚で過ごせることも多い。サイズ50〜60が主流。
おすすめ枚数:5〜6枚(夏生まれは多め・冬生まれは少なめでOK)
コンビ肌着(新生児〜5ヶ月頃)

短肌着より長く、股部分にスナップがありおむつ替えがしやすい。足がバタバタしても裾がはだけない。新生児期のメイン肌着として最も使いやすい。
おすすめ枚数:5〜6枚
ツーウェイオール(新生児〜1歳頃)

股のスナップを留め方で「ドレス型」「ロンパース型」の2通りに使えるアイテム。長く使えるのでコスパが良い。短肌着・コンビ肌着の上に着せる。
おすすめ枚数:3〜4枚
ボディスーツ(ロンパース・3ヶ月〜)

股下にスナップがある下着感覚の肌着。首が据わってきた頃から使いやすい。ズボンやスカートと合わせてコーデの幅が広がる。
サイズの正しい選び方
産前に買うのは「50サイズを少量」だけでいい
「60サイズのほうが長く着られるから多めに」という考え方は、季節が合わなくなるリスクがあります。
産前の準備
- 短肌着 50サイズ × 5〜6枚
- コンビ肌着 50サイズ × 5〜6枚
- ツーウェイオール 60サイズ × 3〜4枚(新生児期はドレス型で、大きくなったらロンパース型で)
産後に買い足す
- 60・70サイズは赤ちゃんの成長を見てから、そのときの季節に合わせて購入
出生体重によるサイズ調整
| 出生体重 | 推奨スタートサイズ |
|---|---|
| 2,500g未満(低出生体重) | 50サイズ(場合によっては専用の小さいサイズ) |
| 2,500〜3,500g前後 | 50サイズ |
| 3,500g以上(大きめの赤ちゃん) | 60サイズからスタートでも◎ |
素材の選び方
綿100%が基本
赤ちゃんの肌着は綿100%一択です。化学繊維は吸水しないため、肌トラブルの原因になりやすいです。スムースやフライスといった言葉は見慣れないですが、編み方や記事の特徴を表す言葉です。メーカーによって使っている言葉も違うので、目安程度に読んでおいてください。
| 素材 | 特徴 | おすすめ季節 |
|---|---|---|
| スムース(天竺) | 定番・やや薄め | 春・夏 |
| フライス | 伸縮性が高い・動きやすい | 通年 |
| ガーゼ | 薄くて通気性抜群 | 夏 |
| キルト | 厚手・あたたかい | 冬 |
よくある後悔ポイント
①「大きめサイズを多めに買いすぎた」 → 産前は最低限に留めて、産後に成長に合わせて買い足すのが正解。
②「かわいいデザインを優先して素材を確認しなかった」 → 肌着は素材(綿100%)を最優先に。デザインはその次。
③「季節とサイズの関係を考えずに買った」 → 生まれ月から逆算して、そのサイズのときに何月かを確認する。
④「海外ブランドと日本ブランドのサイズ感が違った」 → 海外ブランド(ユニクロ除く)は日本ブランドより大きめのことが多い。サイズ表の身長・体重で確認する。
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👉 予算1,000-3,000円で肌着を選ぶ
よくある質問(FAQ)
- Q新生児の肌着は何枚必要ですか?
- A
短肌着・コンビ肌着それぞれ5〜6枚が目安です。夏生まれは汗をかきやすいため多め(各7〜8枚)、冬生まれはロンパースを重ね着するため少なめ(各4〜5枚)でも対応できます。
- Q60サイズを大きめに多く買っておくのは正解ですか?
- A
必ずしも正解ではありません。生まれ月によっては60サイズのときが真冬や真夏になるケースがあり、季節が合わない服が大量に余ることがあります。産前は50サイズを最低限に留め、産後に成長と季節に合わせて買い足すのが後悔が少ないです。
- Q肌着の素材は何を選べばいいですか?
- A
綿100%が基本です。化学繊維は肌トラブルの原因になりやすいため避けてください。夏はガーゼやスムース、冬はフライスやキルトが向いています。
- Q短肌着とコンビ肌着の違いは何ですか?
- A
短肌着は腰までの丈で肌の調節に使います。コンビ肌着は股部分にスナップがあり足がはだけにくい設計で、おむつ替えがしやすいのが特徴です。新生児期はコンビ肌着が最もよく使われます。
- Qツーウェイオールとカバーオールの違いは?
- A
ツーウェイオールは股のスナップを留め方で「ドレス型」「ロンパース型」の2通りに使えます。カバーオールはロンパース型のみです。ツーウェイオールの方が使用期間が長くコスパが良いです。
- Q海外ブランドの肌着はサイズが違いますか?
- A
はい、ブランドによって日本規格より大きめのことがあります。特にH&M・ザラ・バナナリパブリックなど欧米ブランドは手足が長めに作られている傾向があります。購入前にブランドのサイズ表(身長・体重)で確認することをおすすめします。
この記事を書いた人

ぱやP ─ 出産準備アドバイザー/元ベビー・子ども服バイヤー
子供服ブランドで10年。百貨店、アカチャンホンポ、ベビーザラス店舗で年間1,200組以上のファミリーに接客を担当。チャイルドシート指導員資格保有。現在は異業種勤務だが、ベビーアドバイザー資格取得に向け勉強中。3児の父として「実体験×業界目線」で赤ちゃんグッズ選びをサポートします。
「ベビーカーはSGマーク付き、またはEN1888規格かをまず確認。フレーム剛性が高く、タイヤ口径が大きなモデルを選ぶことで段差もスイスイ進むことができますよ。」
参考ガイドライン
| 発行機関 | タイトル・年 | 重要抜粋 | 原文 |
|---|---|---|---|
| 国土交通省 | 「ベビーカー利用にあたってのお願い」 (2024 改訂) | 「エスカレーターや階段はベビーカーから子供を下ろして利用しましょう」 | |
| WHO | Guidelines on Physical Activity, Sedentary Behaviour and Sleep for Children under 5 (2019) | 「幼児はストローラーなどで連続1時間以上拘束しないことを推奨」 | 概要ページ |
編集部注:上記ガイドラインは最新改訂を確認済みです。記事内容と矛盾する場合はガイドラインを優先し、速やかに修正します。

